2015年に登場したSFチックな一人用乗り物「ホバーボード」が、アップグレードしてお目見えだ。
・近未来の乗り物?
米ラスベガスで行われたCES(国際家電見本市)にて、ホバーボード・テクノロジー創業者、ロバート・ビグラー氏が発表したもの。製品名は「GeoBlade」。デザイン面はこれまでのホバーボードを踏襲したものだ。スケボーのようなフォルムに、ディスク型の車輪が真ん中に取り付けられている。
驚くべきはその価格。旧モデルのフルバージョンは約4000ドル(約46万円)だったが、今回の新モデルは1500ドル(約17万円)以下に抑えるとのこと。それでも決して安くはないが、これまでの半額以下だ。
・安全面にも配慮
コストカット成功の主な要因は、製造を米国内ではなく中国に切り替えたこと。とはいえ、品質には万全の注意が払われている。安全面を考慮し、バッテリー部分を取り外し可能にした。これまで充電式バッテリーを使用していたが、GeoBladeでは交換式バッテリーを2つ使うことになる。
昨年米国でのバッテリー過熱・発火に端を発する大規模なリコール問題が、大きな変更理由だという。バッテリー1つあたりで、10~20マイル(16~32km)程度の走行できるとのこと。
肝心のタイヤもアップグレードされた。空気式タイヤを採用し、街中や坂での「陸サーフィン」により適した仕様となった。時速16マイル(約26km)を実現。移動手段として充分なスピードといえる。
「オモチャじゃない、リアルな移動手段だよ」ビグラー氏は言う。発売は3月以降になる見込みだ。
Hoverboard Technologies
Single-wheeled GeoBlade electric skateboard is straight out of a sci-fi movie