米アマゾン・ドットコムが、ドローン配達サービス「Prime Air」の開発をすすめているほか、2016年7月には、米カリフォルニアのスタートアップ企業「Zipline」が、ルワンダでドローンを活用した血液の輸送サービスを開始した。
そんな中、イスラエルのスタートアップ企業「Flytrex」によって開発された世界初のクラウド連動型運搬向けドローンが、「Flytrex Sky」である。
・クラウドを活用したドローンを世界で初めて開発
「Flytrex Sky」は、運搬用ドローンとクラウドプラットフォームを組み合わせたソリューションだ。
小型で軽量な荷物をこのドローンに装着し、専用スマホアプリ「Flytrex Messenger」を介して、発送元から発送先へと遠隔で荷物を受け渡す仕組み。
ドローンの飛行状況は、搭載されている3G通信モジュールを通じてクラウドにアップロードされるので、ユーザーはスマホアプリなどを介して常時追跡でき、飛行履歴のデータはすべてクラウドに蓄積されるという。
「Flytrex Sky」はs、現在、オンラインショップにて、649ドル(約7万6,000円)で販売中だ。
・運送業者や大手小売業者に向けたソリューションとして展開
「Flytrex」は、2016年6月、 ウクライナ国営郵便局(Ukrposhta)との提携のもと、ウクライナの都市部で初めて、ドローン配送の実証実験に成功。
2017年1月には、スイスのベンチャーキャピタル「Armada Investments」などから、合わせて300万ドル(約3.5億円)の資金を調達した。
今後は、「Flytrex Sky」の開発を通じてつくり出してきたクラウド連動型ドローンの仕組みを、運送業者や大手小売業者に向けたB2Bソリューションとして広く展開していきたい方針だ。
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