とりわけ、オランダのスタートアップ企業「NoFoodWasted(ノーフード・ウェイステッド)」が開発したスマホアプリ「Afgeprijsd(オランダ語で『割引』の意味)」は、2014年のリリース以来、オランダで、余剰食料の有効活用と食料廃棄物の削減に貢献してきた。
・オランダのスーパー150店舗以上を網羅
「Afgeprijsd」は、スーパーや食料品店が消費期限の迫った食品や飲料などの値引き情報を投稿し、消費者が店舗の場所や商品ジャンルなどをもとに、これらの情報を検索する仕組み。
最寄のスーパーなど、頻繁に利用する店舗を事前に登録しておくと、その店舗の割引情報を自動で受け取ることもできる。
「Afgeprijsd」の特徴は、オランダ国内の小売チェーンが積極的に参加している点。
その結果、このスマホアプリでは、「MCD」や「Jumbo」、「SPAR」など、オランダで展開する小売チェーンが数多く網羅され、150店舗以上の値引き情報が登録されている。
・年間490億円規模の食料廃棄コストを削減へ
「NoFoodWasted」によると、オランダのスーパーが食料廃棄について負担しているコストは、1年間で総額4億ユーロ(約490億円)。
「Afgeprijsd」のようなデジタルツールを効果的に活用することで、これらのコストを軽減する余地は、まだまだありそうだ。
NoFoodWasted