その地下鉄で、駅での無料Wi-Fi設置が進められてきたがこのほど全駅で使えるようになった。市民はもとより、通信に制約がある海外からの旅行者にも朗報だ。
・5年越しで事業完了
地下鉄の全279駅で無料Wi-Fiが使えるようになった。最初に設置したのが2011年。5年越しに事業が完了したことになる。
もっとも、地下構内に電波が届くようにする事業はまだ途上にあり、こちらは2017年夏にも完了する見込みだ。
・すべての人にオープン
ひるがえって日本。東京などでは街中でも通信できる。これは各通信キャリアがアクセスポイントを設置しているが、それぞれの顧客に向けたサービスで、ニューヨーク市の無料Wi-Fiのような公共性は薄い。
しかし、モバイル端末が浸透した現代では、もはやWi-Fiはインフラになりつつある。無料Wi-Fiが使えるかどうかがホテルや交通手段を選ぶ際のチェックポイントになるなど、特に旅行者には重視される。
2020年にオリンピックを開催し、観光立国を目指す日本。通信環境の改善を通信キャリア任せにするだけではなく、ニューヨーク市のような行政主導の無料サービスはもちろん歓迎されるはずだ。
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