キックスターターなどのクラウドファンディングサービスでは、手数料として、資金調達金額の5%程度をサービスプロバイダーに支払う形態が一般的だ。
・手数料ゼロのクラウドファンディングサービスが誕生
2016年に創設された「FreeFunder(フリーファンダー)」は、“手数料ゼロ”を標榜するクラウドファンディングサービス。
このサービスでは、病気の治療費や火災被害に遭った家屋の立て替え費用など、個人的な事情でお金を必要とするユーザーが一般から寄付を募り、調達資金は、何らの手数料も課されることなく、すべてそのユーザーに届けられる。
また、もうひとつの特徴は、資金提供を呼びかけるメッセージがソーシャルメディア上で共有される回数に応じ、「FreeFunder」も支援者として資金を提供する仕組みを設けていること。
ユーザーは、フェイスブックのシェア数が100回に達すると20ドル(約2,320円)、500回になるとさらに50ドル(約5,800円)を「FreeFunder」から得ることができる。
・サービス運営のための費用は寄付でまかなう
「FreeFunder」では、ユーザーに手数料を課金する代わりに、有志から寄付を募ることで、サービス運営のための費用をまかなう方針。
“手数料ゼロ”というコンセプトに共感するサポーターを増やし、継続的に応援してもらうことが、「FreeFunder」を持続可能に運営するためのカギとなりそうだ。
FreeFunder