・月額固定料金であらゆる移動手段が利用し放題
フィンランドの首都ヘルシンキでは、電車・バス・タクシーなど、複数の交通手段をワンストップで提供するMaaS(Mobility-as-a-service、サービスとしてのモビリティ)型サービス「Whim」が、世界で初めてリリースされた。
「Whim」は、月額89ユーロ(1万1000円)からの固定料金で、ヘルシンキ地域交通局(HSL/HRT)が運営するトラム、地下鉄、バス、フェリーが好きなだけ利用できるほか、ヘルシンキ市内のタクシーや「Sixt」のレンタカーサービスなども網羅しているのが特徴。
スマホアプリで目的地を指定すると、複数の交通手段を組み合わせた最適な移動ルートを自動で検索でき、電子チケットが発券される仕組みとなっている。
「Whim」は、利用者にとって、「どの乗り物を利用するか?」を意識せず、そのときのニーズやシチュエーションに合わせて、最も効率的な移動手段を選択できるのが魅力だ。
・交通手段の最適化が環境負荷の軽減にもつながる!?
ヘルシンキ市では、2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標に、持続可能な都市づくりに注力している。
「Whim」は、あらゆる交通手段を最適化し、万人にとって安全で安価、持続可能なモビリティを提供するのみならず、環境負荷の軽減にも貢献している点で次世代のモビリティサービスといえよう。
Whim