公園として利用されている敷地面積は全体の約14%と限られているが、2007年から2015年までに100万本が植樹されるなど、緑化空間の拡充に注力してきた。
・街路樹の情報をオンラインマップに集約
「TreesCount!(ツリーズ・カウント)」は、クラウドソーシングを通じてニューヨーク市の街路樹とその詳細データを収集し、オンラインマップで可視化するプロジェクトである。
2,300名のボランティアがニューヨーク市の各地区を歩いて調査し、68万本を超える街路樹の位置、大きさ、種類、健康状態などの情報を入力。
街路樹のマッピング作業には、ニューヨークの非営利団体「TreeKIT」などとの提携により開発された専用のモバイル端末向けデータ入力ツールが活用されている。
なお、ボランティアを通じて収集されたデータは、オンラインマップとしてニューヨーク市公園レクリエーション局の公式ウェブサイトで公開。
地区や種類、大きさでデータを絞り込むなど、住民の様々な視点やニーズに応じて利用できる仕組みとなっている。
・都市の緑の可視化が環境保全への意識付けに
身近ながら、意外と知られていない公園の木々や街路樹の現状をデータで可視化することによって、地域住民への都市の緑や環境の保全に対する意識付けにもなりそうだ。
TreesCount! 2015