「Serendipity」は、そうした出会いを創出するビジネスマッチングアプリだ。うまく利用することで、夢や目標に到達するための最適な機会を、最短でモノにできるという。
一体、どんなサービスなのだろうか。スーパーソフトウエア、エンジニアの高橋 晃一(たかはし こういち)氏に、話を聞いた。(写真:向かって左下が高橋氏)
・オリジナル人工知能がユーザーにとって最適な相手をマッチング
Q1:このようなアプリを提供するに至ったきっかけについて、お聞かせください。
ある調査によると、日本全体の約8割近い人が、実現したい夢を持っているそうです。私自身も学生時代、女性にモテるためにギターで1曲弾きたい、という夢を持ちました。それが一向に上達せず、困っていたとき、偶然出会った友達が実は、ギターが得意な人だったのです。おかげで私の小さな夢は、実現しました。
弊社の中でもこのような経験を持つ人は多く、いずれも夢かなえるためには、人と人とのつながりが、とても大切だということに気づいたのです。そこで、より多くの人に同様の体験をしてもらおうと、本アプリの開発をスタートしました。
Q2:「Serendipity」とは、どんなアプリなのでしょうか。
ひと言で言うと、「夢を実現するためのビジネスマッチングアプリ」です。まずユーザーは、自身の夢と、得意なことを入力します。その内容を人工知能が学習することで、ユーザーにとって、最適なマッチングが行われます。
ユーザーは、マッチングにより夢をかなえてもらったり、逆に誰かの夢をかなえたりすることがあります。つまり、ユーザー全員のGive&Takeで成り立っているのが、本アプリです。さらに、最近話題になっている位置情報を活用することで、より最適なマッチングを可能にしています。
・めざすは世界一夢の詰まったプラットフォーム
Q3:開発に当たって最も苦労したのは、どんなところでしょうか。
弊社オリジナルの人工知能ZENA(ジーナ)では、ディープラーニング技術を利用し、現在、約3万程度の人の夢を学習しております。そのため、当初は学習データをいかに集めるか、マッチングの精度をいかに向上させるか、という部分で苦労しました。
最初は弊社社員の夢や願望を羅列してもらい、学習データとしましたが、当然すぐにネタ切れとなりました。そこで、twitterのつぶやきなどを参考に夢データを作成し、学習データを増やしたのです。
さらに、精度向上のため、当初利用していたCNN(Convolution Neural Network)からRNN( Recurrent Neural Network)に切り替え、各種パラメーターのチューニングを行うことで、マッチング精度を向上させています。
Q4:今後の展開で、決まっていることがありましたら、教えてください。
まず1つは、人工知能ZENAのパワーアップです。日々蓄積されている多くのユーザーの夢を、ZENAに継続的に学習させ、マッチングの精度向上を図っていきます。(中略)
併せて、大胆なUI/UX改善も行うつもりです。ユーザーから貴重な意見を多数いただき、徐々に改善ポイントも見えてきました。より使いやすいアプリにする予定なので、楽しみにしていてください。
今後も「Serendipity」は、世界一夢の詰まったプラットフォームをめざし、積極的に改善を進めていきます。どうかご期待ください。
(取材・文 乾 雅美)
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