・生地のようなフレキシブル性をもつ有機EL
OLEDディスプレイの研究はこれまでにもLG社などで取り組まれてきたものの、どうしても耐久性に問題があった。生地のような形状にすると簡単に裂けてしまうし、熱を帯びるとサイズが膨張する傾向があり、安定性を保つという面でも難しかったのだ。
今回開発が進められている特殊なOLEDは、新たな技術を駆使することで、耐久面の問題をクリア。ガラスに似た素材に貼り付け、生地のようなフレキシブル性を実現した。
・着られるウェアラブルの開発
チームリーダーのChoi Kyung-Cheol氏によれば、プラスチックよりもフレキシブルで、デバイスに親和性もあるこのマテリアルを使えば、より着心地よく使いやすい“ウェアラブルディスプレイ”の実現も夢ではなさそうだ。
参考までに、普通のOLED TVパネルは、6~7万時間の使用寿命であるのに対し、KAISTのOLEDは待機状態で3500、使用状態で1000時間の使用寿命とのこと。
どのような製品や技術に活用されていくのか、今後が楽しみである。
KAIST OLED