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Start Up 【Interview】日本のお米をIoTで支援!高精度な米管理システム「米びつセンサー」に迫る

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【Interview】日本のお米をIoTで支援!高精度な米管理システム「米びつセンサー」に迫る

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kome_1_new食の欧米化に伴い、加速していく日本人の米離れ。この50年で一人当たりの消費量が半分以下になるなど、深刻な事態を招いている。(※)

そうした背景を受けてか、国内でも米を推進する動きが高まっている。農林水産省では、「めざましごはん」と銘打ったキャンペーンをスタート。民間企業の間でも、米の重要性を訴求する活動が、多く展開されている。

テッカブルが注目したのは、クラウドファンディングサイトCAMP FIREに出品中の「米びつセンサー」。IoTによって、自宅のお米をかつてないくらい正確に管理。さらに、精米したての新鮮な米を、消費者に届けてくれるというデバイスだ。

開発を手がけたのは、今夏創業の米ライフ。代表取締役社長の富田 航大(とみた こうだい)氏に、話を聞いた。(※平成27年度 農林水産省資料 食料自給率等参照)

・お米が最もおいしく食べられる状態をスマホに通知


Q1:8月に創業されたばかりだそうですが、起業するまでの経緯と、このような事業内容を選んだ理由について、お聞かせいただけますでしょうか。
kome_2私は農業と農家を支援する造園業に、計4年間従事していました。そこには、外部業界からは見えない課題が数多くありました。その後、IT業界に身を置くことで、それらの課題を解決できるソリューションがあることを学んだのです。(中略)

減反政策の転換に伴う家畜食料米の増加や、食の多様化による需要量の減少により、おいしいお米を生産する農家が、目に見えて少なくなっています。日本の主食であるおいしいお米を、支援する必要性を強く感じ、「米びつセンサー」事業を立ち上げました。

Q2:「米びつセンサー」とは、どんな製品なのでしょうか。
kome_3「米びつセンサー」を米びつのフタの裏や、天井面に張り付けることで、米びつの天井からお米の距離を感知し、スマートフォンにその量を通知します。消費者のスマートフォンにお米の量が通知されるので、スマートフォンから、リアルタイムに入手した精米仕立ての厳選米を選んで、購入することができます。

また、温度や湿度も感知可能なため、一番おいしいお米の状態や、炊飯時に適切な水の量などを、お客さまにお伝えします。米びつの中にあるお米を、最もおいしい状態で食べることを、実現する製品です。

・正式リリースは来年1月


Q3:サービス構築に当たって、最も苦労したのはどんなところでしょうか。
kome_4当初は町工場などで、「スマート米びつ」を開発しようと考えていました。しかし、ものづくり企業と呼ばれる会社へ素案を持っていっても、作ってもらえません。構想から手を組んでチャレンジしてもらえる企業が、なかなか見つからなかったことが、最初につまづいた点です。(中略)

(その後)米びつの内部に取り付けるセンサーのみを、開発することになりました。(開発には)センサー基盤設計開発、センサー筐体の設計、スマートフォンアプリの設計開発、クラウドサーバ上での決済手続き、物流、サービス構築など、課題がいろいろありました。(そうしたことを振り返って)最も苦労したのは、知識や技術が多岐にわたる点と、ものづくり企業やクローズドな業界へのコンタクトです。

Q4:現在、クラウドファンディングで支援募集中ですが、資金調達後の展開について、教えてください。
2017年1月に、サービスをリリース致します。すでにお米農家と取引の話を進めておりますが、来年1月以降は、本格的に全国を軽トラで回り、おいしいお米を発掘していきます。

さらに農地のドローン撮影や、360度撮影といったさまざまな方法で、地方に埋まっているおいしいお米のブランディング、漬物屋さんなどお米に携わる企業さまと協業してPRを行う予定です。中長期的には農家とともに汗を流す現場から、マーケットインによる「農業×IT」の領域で、事業創出および拡大を行います。(最終的には)日本の農業を支える一役を、担っていきたいと思っております。

CAMP FIREでの公開は、12月16日まで。製品のオーダーは、8000円から受け付けている。日本のお米を応援したい人、出資を考えてみてはいかがだろうか。(取材・文 乾 雅美)

米びつセンサー/CAMP FIRE

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