症状が出た時には、早めに薬を服用するなどの対処が必要だが、その症状を本人が自覚する前に予測してくれるデバイス「Respia」をオーストラリアの学生が開発中だ。
・上気道をモニター
Respiaは胸につけるデバイスと吸入器、アプリの3つで構成される。デバイスと吸入器はBluetoothでスマホと連携するようになっていて、発作の予測と服薬を管理できる。
どうやって使うかというと、まずはシリコンパッチのようなデバイスを胸(鎖骨の下あたり)に直接くっつける。
このデバイスが呼吸音などをもとに上気道の状態をモニターし、異変に気づくとスマホにノーティフィケーションを送る。症状を早い段階で察知できるというのが売りだ。
・吸入器の使用状況管理も
症状が出そうとわかったら、早めに手を打てる。その一つが吸入器の使用だろう。Respiaの吸入器は使用日時をアプリに自動送信するので、管理に役立てられる。
また、定期的に吸入器を使用する必要がある場合は、忘れないようアプリでリマインダーを設定することも可能だ。
開発者はニューサウスウェルズ大学で工業デザインを学ぶKatherine Kaweckiさん。自身も喘息持ちで、同じ症状に苦しむ人の役に立つものを、という思いが背景にある。
Respiaのデザイン設計などはすでに終えていて、今後は資金調達が課題となる。大気汚染などの影響で喘息患者は増加傾向にあるだけに、早い商品化をのぞむ声は世界中から聞こえてきそうだ。
https://vimeo.com/157969253