なんと、スマホの充電が数秒で済み、しかもその電池は1週間以上もつかもしれないというもの。バッテリー自体も3万回以上繰り返し使えるという、現在のリチウム電池をはるかに超える性能だ。
・高いエネルギー密度
この技術の鍵は、二次元状の素材を活用している点にある。二次元状の素材でコーティングしたナノメーターという極薄のワイヤでできたスーパーキャパシタを開発した。
このスーパーキャパシタでは電極間の原子の移動が高速なために充電も素早くなり、しかもエネルギー密度も高い。つまり、バッテリーのもちが長くなり、劣化しにくいのだという。
・曲げ伸ばしできる!
劣化といば、リチウム電池はどうしても経年劣化するという難点がある。たとえば、スマホなら使い始めて2年目くらいから、充電してもすぐに電池が減ってしまう。
研究チームによると、劣化なしに使えるリチウム電池の充電回数は1500回ほどが限界。これに対し、開発した技術では3万回超の充電が可能になるのだという。
このスーパーキャパシタは、スマホだけでなくさまざまな電子機器や電気自動車などに活用でき、しかもフレキシブルなのでウェアラブル機器など用途はかなり広そうだ。
同大学では現在、特許取得の手続きを進めているとのこと。実用化までにはまだいくつものプロセスがあるだろうが、1日に何回もしているスマホ充電から解放される日はそう遠くはなさそうだ。
セントラルフロリダ大学