ウェブブラウザのタブ機能を使えば、複数のページを容易に閲覧でき、複数のページがひとつのウィンドウに集約されるため、ウィンドウを管理する必要がなく、メモリリソースを効率化できるのが利点だ。
現在、Google ChromeやFirefox、Safariなど、多くのウェブブラウザでこの機能が導入されており、ネットユーザーに広く普及している。
・ブラウザでタブを開くごとに得られる広告収入をチャリティに寄付
「Tab for a Cause(タブ・フォー・コーズ)」は、ユーザーがウェブブラウザのタブを開くごとに、広告主から得られる広告収入の一部をチャリティに寄付できる拡張機能。
Google ChromeまたはFirefoxに「Tab for a Cause」をインストールすると、タブを開くごとに、バナー広告が表示され、「Hearts(ハート)」と呼ばれる独自のポイントが付加されていく。
ユーザーは、「Tab for a Cause」に登録されている非営利団体の中から寄付先を選び、このポイントを割り当てることで、「Tab for a Cause」が広告主から得た広告収入の一部を、支援したい団体に寄付できる仕組みとなっている。
・“塵も積もれば山となる”を実装したチャリティツール
たしかに、1件あたりの広告収入は、極めて少額だ。
にもかかわらず、「Tab for a Cause」では、これまでに、29万ドル(約3,219万円)を超える寄付金が、「セーブ・ザ・チルドレン」などの非営利団体に届けられている。
「Tab for a Cause」は、不特定多数のネットユーザーの日常的なアクションから得られる小さな利益を積み上げることで、社会貢献につながることを示す事例といえるだろう。
Tab for a Cause