この地域では、普通車よりも大型なバンに5名以上が相乗りするバンプールも、通勤などの交通手段のひとつとなっている。
・バンプールとカーシェアリングを融合させた新しいモビリティサービス
米ロサンゼルスで2014年に創設されたスタートアップ企業「Green Commuter(グリーン・コミューター)」は、バンプールとカーシェアリングを融合させた、世界初のモビリティサービスである。
このサービスでは、最大7名まで乗車可能な高級電気自動車である米テスラモーターズ(Tesla Motors)のクロスオーバーSUV「モデルX」を採用。
5名から7名で成るグループがこの車両を借り、平日の朝晩、相乗りして通勤するバンプールサービスを提供すると同時に、平日の昼間や週末など、バンプール用の車両が待機している時間帯に、これをカーシェアリングに転用させるのが、「Green Commuter」の特徴だ。
一般ドライバーは、スマホアプリを介して、現在地周辺で待機中の車両を探し、平日なら1時間単位、週末は1日単位で、利用することができる。
・エコフレンドリーなクルマを最大限利用する
「Green Commuter」によると、既存のバンプールサービスで利用されているバンは燃費が悪いガソリン車が多く、これらの車両は、9割以上の時間を駐車場などで待機して過ごしているという。
「Green Commuter」は、走行時に二酸化炭素を排出しない電気自動車を採用し、これを最大限、使い回すことで、地球環境への負荷を軽減するとともに、より多様な移動手段を人々に提供している点が秀逸だ。
Green Commuter