では、広告動画を視聴する代わりに、バスや電車の無料乗車券がもらえるとしたら、どうだろうか。
・ドイツ初、スポンサー型無料乗車券提供アプリ
独デュッセルドルフのラインバーン(Rheinbahn)は、2016年11月、ドイツの公共交通機関として初めて、スポンサー型無料乗車券を提供するスマホアプリ「WelectGo」をリリースした。
ユーザーは、このアプリをスマートフォンにダウンロードし、広告主が配信する広告動画を視聴すると、デュッセルドルフ市内のバスや電車で利用できる2.60ユーロ(約304円)相当の乗車券を、無料で得られる仕組み。
視聴する動画は、複数の広告主の中からユーザーが自由に選ぶことができる。
なお、「WelectGo」を通じて配布される無料乗車券には限りがあり、毎日、配布開始から数時間で制限枚数に達するほど、人気を集めているそうだ。
・スポンサー型無料サービスの多様な広がり
日本でも、コピー用紙の裏面を広告掲載スペースに活用した学生向けの無料コピーサービス「タダコピ」をはじめ、ユニークな無料サービスがいくつかリリースされている。
「WelectGo」は、地元の人々にとって欠かせない移動手段である公共交通機関と広告を融合させているのが画期的といえるだろう。
「WelectGo」では、現在、デュッセルドルフのみを対象エリアとしているが、ドイツの他都市にも展開していく方針だ。
WelectGo