野菜価格の高騰に頭を抱える一般大衆でも、3Dプリンターを自宅に置くことができる。それだけこの装置は「身近なもの」になりつつあるのだ。
ここ最近クラウドファンディングサイト『Indiegogo』に登場したのは、「片手に収まる3Dプリンター」である。
手のひらの万能生産工場
中国のスタートアップが開発した『PocketMaker』は、手軽に持ち運べる大きさの3Dプリンターとして話題になっている。
重量850g、一切の誇張なく片手で運べるそのサイズには、まさに無限の可能性が広がっている。たとえば、写真愛好家がレンズフードを欲している場合、自宅にいながらPocketMakerで生産してしまうことも可能だ。
専用アプリをスマートフォンでダウンロードし、自家生産したい製品をタップする。ユーザー側に高度な技術は必要ない。「誰しもが扱うことのできる家電製品」という側面が、このPocketMakerにはあるようだ。
定価は1万円程度
Indiegogoでのプロジェクトは、残り期限19日を残した状態で目標の62%の資金を集めている。成功するか失敗するかは微妙な線だが、それでも49ドル(約5,300円)の安売り販売枠は埋まってしまった。現在は定価の99ドル(約1万600円)での販売枠がある。
「夢の最新技術」だった3Dプリンターは電子レンジ以下の大きさになってしまった。特殊技能がなくても使用できる製品として、我々の自宅にも定着することだろう。
indiegogo