血液1滴をデバイスに垂らして、PCにさし込むだけ。結果出るまで3日〜1週間という従来の検査時間を大幅に短縮できるものだ。
・自宅で自己検査
現在のHIV検査は、採血してから検体を医療機関に送って解析してもらう。結果が判明するまでに最低でも3日は要する。
しかし、この新キットではわずか30分足らずで結果を知ることができる。しかも、医療機関に足を運ぶことなく自分でできるという点でも画期的だ。
・血液の酸度を電気信号に
このキットは、インペリアル・カレッジ・ロンドンと英国のバイオテック企業DNA Electronicsの研究チームが手がけた。
ポイントは、血液の酸度を調べてそれを電気信号に変換することにある。その電気信号をPCに送ることでHIVウイルスのレベルを計、表示する。
これまでの試験では検査に要した時間は平均21分だったという。
・薬の効きチェックにも活用
キットは使い捨てタイプ。HIVウイルスに感染していないかを調べるのはもちろん、すでにウイルスに感染している人がウイルスのレベルを調べるのにも使える。ウイルスレベルを確認することで薬の効きを確かめられるのだ。
キットはまだ開発中とのことだが、早めの治療や適切な投薬につながるだけに、早期の実用化が期待される。
インペリアル・カレッジ・ロンドン