レストランで食事を堪能した後の支払いのやりとりが面倒だと感じている人もいるのではないだろうか。係の人を呼んで勘定をしてもらい、カードまたは現金を渡して、利用明細にサインあるいはお釣りを受け取って―とそうしたプロセスをスキップしたい人向けに、店での手続きはせずに登録したカードで支払いを済ませられるサービス「Cover」が登場した。手始めに米国ニューヨークでサービスを展開している。

使うには、Coverにサインアップするときにデビッドカードもしくはクレジットカード情報を登録する。そしてCoverを通じてレストランを予約した場合にのみ、登録したカードで支払いを済ませられる。レストランでの手続きは一切不要で、食事が終わったらすぐに席をたつことができる。代金は自動的にカードにチャージされる。

ユーザーにとってはレストランでいちいち財布を取り出さなくて済むし、店側にとっても現金の受け渡しやカードの処理をする必要もないので双方にメリットがある。唯一、ユーザーが利用金額を確認するには銀行から届く引き落とし明細を持たなければならない、というのが欠点ともいえる。しかしCoverはあくまでも店での支払いプロセスを省略したいと思っている人向けの「ワンランク上のサービス」としている。

チップをどう払うかについてはまだ特に取り決めはなく、Coverはまずはニューヨークでの利用状況をみることにしている。

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