読者はウェブサイトやアプリで、マウスを使ったり端末を傾けたりして画面をグリグリと動かしながらニュースを“体感”できる。
・GEAR 360で取材
サービス提供にあたっては、サムスンが協力。同社のVRカメラ「GEAR 360」を記者が身に付けて取材し、そのパノラマ映像を読者に提供している。
360度動画の記事は少なくとも1日に1本はアップ。すでにニューヨークシティマラソンやアメリカ大統領選挙の投票所の様子が紹介されている。
視聴者は、投票所の雰囲気や大勢のランナーが健脚を競う様子を、見たい方向に画面を動かしながら確かめることができる。
・デジタル注力で収入確保?
ニューヨークタイムズといえば、同社は今年7〜9月期の紙の媒体における広告収入が18.5%減で、純利益も大幅減だったとことを発表したばかり。
そうした状況において、Daily 360はデジタルコンテンツに注力して収入確保につなげたいという姿勢の表れともいえる。
もっとも、紙面媒体の発行部数の落ち込みや広告収入減は他のメディアにもいえることで、今後はデジタル紙面をいかに充実させていくかを競う時代になりそうだ。
Daily 360/ニューヨークタイムズ