その場合、検査が長期化し、その分コストがかかることになる。
そんななか、英ヨーク大学の研究者により開発されたのが、病気の原因を纏めて検出可能なバイオセンサーだ。
・少量の血液で病気に関わる複数のバイオマーカーを検出
注目のバイオセンサーでは、光と電気を利用して、健康状態を知るうえでの手がかりとなり得る特定の蛋白質を特定できるようになっている。
ちなみに、少量の血液で複数のバイオマーカーを検出可能だそうだ。
検査のために時間稼ぎをする心配がなく、その点では患者の身体的、精神的および経済的負担を配慮した非常にコスト効率の高い検査法と言えるだろう。
・将来的には尿路感染症用の治療ツールにも
現在は尿路感染症用の治療ツールへと応用すべく、さらに研究を重ねている。
尿路感染症の恐ろしいところは、細菌による感染の頻度が多く、しかも一度感染すると細菌が抗生物質に対して耐性を持ってしまい、その結果抗生物質が効きにくくなる点だ。
今回のバイオセンサーをさらに発展させることで、抗生物質に対して耐性を持った細菌を特定し、抗生物質を適切な場所に運ぶというようなことが可能となるそうだ。そうなれば、患者は何度も通院する必要がなく、経済的負担が減ること間違いない。
York University