その後、順調に資金を得て、サービスは予定通りアプリ化。2016年5月より、町中の無料Wi-Fiに自動接続できる「タウンWi-Fi」として、世にリリースされる。
・登録なしで好きな無料Wi-Fiに接続
初めての人のために、まずはサービスの概要について、簡単に説明しておこう。「タウンWi-Fi」は、平たく言えば、携帯の通信量を削減し、通信制限にかからないようにするアプリだ。
外出先で使えるWi-Fiが少ない、会員登録がいちいち面倒くさい、Wi-Fiにつなぐとネットができなくなるといった、通信環境にまつわる問題をさらりと解決。アプリ内に提示されたWi-Fiを追加するだけで、接続から認証まで、すべて自動で行ってくれるスグレモノだ。
・英・韓・中国語に対応開始
10月17日からは、多言語対応をスタート。訪日客や在日外国人をターゲットに、英語・韓国語・中国語で利用できる機能を実装した。面倒なセッティングは不要。アプリをダウンロードするだけで、スマートフォンの設定と同一の言語を、自動で選択してくれる仕組みだ。
併せて、現在地と人気Wi-Fiの情報を元に、利用者ごとにおすすめのWi-Fiを自動選択する“リコメンド機能”も搭載。日本の通信に不慣れな外国人でも、快適にインターネットを利用できるようになるという。
「携帯の通信制限が不満だった」。取材時、開発者の荻田氏はサービス考案のきっかけについて、こう語っていた。その不満は見事に解消され、今や「タウンWi-Fi」は、100万ダウンロードを超える人気アプリに成長した。今後は、海外でも利用可能な環境整備に努めていくとのこと。まだまだ目が離せない。
タウンWi-Fi