ライブに行って大音響の中にしばらくいると、その後しばらく耳鳴りが止まないのは、音楽好きなら誰もが経験したことがあるだろう。
耳鳴りは、たとえ治まったとしても、確実に将来的な聴力低下の原因となる。こうしたNIHL(騒音性難聴)は、とくに若い世代の間にも広がっているという。
・NIHLのリスク
WHO(世界保健機関)によると、特に先進国において、若者世代の実に40%近くがライブ会場等の大音量により、NIHLのリスクにさらされている。そうした音響により一度聴覚がダメージを受けたら、二度とその聴力は戻ることはないのだ。
一般に安全な音量とされているのは85dB(デシベル)まで。
しかし、ほとんどのクラブやコンサートは100dBを優に超える。そのような状態で、聴力を損なうことなくいられるのは、長くても15分までだ。
もしあなたがこうした大音量の伴うイベントを引き続き楽しみたいなら、自分の耳は自分で確実に守らなければならない。
・有害な周波のみを除去
そこで開発されたのがEarDial。現在Kickstarterでクラウドファンディングを募っている。透明で低刺激のシリコン製。長時間の装着にもストレスを感じることがない。これまでの耳栓の常識を覆す代物だ。
通常耳栓をしたら音が遮断されるのはいいが、肝心の、堪能したい音楽まで聞こえなくなってしまう。
このEarDialは高性能なノイズフィルターにより、楽しみたい音楽を損なうことなく、有害な周波のみを除去することに成功した。
スマホアプリとの連携により、周囲のデシベルレベルやその音響が耳に及ぼすダメージ、ひいては今EarDialの装着が必要かどうかまで教えてくれる。
クラブやコンサートのみならず、スタジアムや映画館といった、大音量に身を置かざるをえない場では、大活躍間違いなしだ!
順調にプロジェクトが進めば、12月末までには商品化される見込み。
予定価格は15ポンド(約1900円)だ。