配車サービス「Uber」や買い物代行サービス「Instacart」に代表されるとおり、スマートフォンを介して、ユーザーが、必要なときに、必要なだけ利用できる“オンデマンド型サービス”が、近年、ますます、多様化している。

そして、この仕組みを小売業やサービス業の求人プラットフォームに応用したのが、英ロンドンで2015年に創設された「gig（ギグ）」だ。

・スマホで求人情報を検索し、オンラインで応募

「gig」は、ロンドン市内のレストランやバー、カフェ、ショップ、ホテルなどの事業者と、20代を中心とする若い労働者をつなぐオンラインプラットフォームである。

仕事を求めるユーザーは、専用のスマホアプリを介して、日時や通勤距離、職種、時給などをもとに求人情報を検索。

希望するポジションにオンラインでシームレスに応募でき、業務を完遂した後、24時間以内に、その報酬を受け取る仕組みだ。

労働者は、仕事をしたいときに、希望する仕事に就き、すぐにその対価を得ることができる一方、事業者にとっては、フレキシブルな働き方を望む若い労働力にアプローチできる利点があるほか、繁閑の差に応じて雇用調整をしやすい面もある。

・仕事探しもオンデマンドの時代に！？

即日払いのアルバイトやパートは、日本でも、雇用形態のひとつとして普及している。

「gig」は、スマートフォンを活用したオンデマンド型のサービスモデルをこの雇用形態に適用し、事業者と労働者とのより効率的なマッチングを実現している点が秀逸だ。

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