「iKKAKU(イッカク)」も、そんな共有精神に則ったサービスの1つだ。オフィスの空きスペースを提供したいユーザー(企業)と、シェア空間を探しているユーザーをマッチング。これこそ、シェアリングエコノミーの真骨頂ともいうべきものではないだろうか。
提供元は、広島のスタートアップ、マージナル。代表取締役の藤本 英俊(ふじもと ひでとし)氏が、取材に応じてくれた。
・協業メリットが大きいオフィスシェア
Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけからお聞かせください。
弊社も他の会社に、オフィスをシェアさせてもらっています。前職のときには、他社さんと一緒に、オフィスを借りていたこともありました。
オフィスシェアのメリットは、賃料が安くすむことだけではありません。実際には、シェアしている人同士で仕事の相談ができたり、業務のやり取りを行える協業メリットの方が、大きいと感じています。弊社のように、オフィスをシェアされている方も多いと思いますが、マッチングの機会があまりなかったため、ウェブサービスとして立ち上げました。
Q2:「iKKAKU」とは、どんなサービスなのでしょうか。仕組みや特徴など、詳細について教えてください。
オフィスに空きスペースがある人(企業)がそのスペースを登録し、入居希望者を募集するサービスです。
入居希望者は、登録されているスペースの中から、気になるスペースを見つけて、問い合わせすることができます。その後の入居についてのタイミングや、賃料等の相談については、双方で直接やりとりしてもらうことになります。スペース登録者および入居希望者双方ともに、費用は無料でご利用いただけます。
・スペース登録数増加が当面の目標
Q3:現在は、どのくらいのスペースが登録されているのでしょうか。スタートしてからの利用状況と併せて、教えてください。
まだリリースして数日のため、スペース登録申請数は残念ながら非常に少ないです。入居希望者が好きなスペースを選べる状態になるためには、まだまだ登録数が足りないので、もっとスペースを登録していただけるよう頑張ります。オフィスに空きスペースがある方、ぜひご登録ください!
Q4:今後の展開について、お聞かせください。
サービスとしては、まだまだ不十分な点が多いのですが、今後は利用者の意見等を参考にして、より良いものに改善していければ、と考えています。
「iKKAKU」以外にもサービスをいくつか運営しているのですが、多くの人に利用してもらえるサービスを運営していくのは難しいなぁ……と、実感しています。ただ、自分たちのサービスを利用してもらったときは、社内が非常に盛り上がるので、今後も続けて盛り上がれるよう、改善に努めながら、新しいサービスのリリースを続けていきたい、と思っています。
本文にあるとおり、成約までのやり取りは、スペース提供側と入居希望者間で行う。双方で条件が合えば、マッチング成功だ。「iKKAKU」の役割は、あくまで情報提供のみ。そこは十分注意の上、利用していただきたい。(取材・文 乾 雅美)
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