そして今回はその続報。実際に、アイダホ・サンドポイントでソーラーパネルタイルを公道に埋め込んでの実証試験がこのほど始まった。
パネルで発電して周辺の公共施設の電気を賄うだけでなく、路面に交通サインを表示したり、熱で凍結を防いだりすることもできるという画期的なもので、うまくいけば本格導入へ向け弾みがつきそうだ。
・歩道にタイル30枚
実証試験に使われているのはタイル30枚。サンドポイント当局が公開しているライブ映像を見ると、車道ではなく歩道の一部分にタイルを敷いている。
当局によると、公道にSolar Roadwaysのタイルを導入したのは今回が初めて。タイルで発電される電気は、近くの噴水とトイレに使われているとのこと。
今回は歩道に敷設されているが、タイルはトラックが走っても壊れない強度があり、最終的には車道での使用を想定している。
・ゆくゆくは通信機能も?
Solar Roadwaysは、米国の研究者夫婦によるエネルギースタートアップ。
エネルギー面で優れているだけでなく、状況に応じて交通サインを表示したり、融雪剤を撒かなくても雪を熱で溶かしたりと安全性も高められるとして、このプロジェクトには行政も出資している。
ゆくゆくは、パネルに通信機能を持たせることも視野に入れているようだ。
環境に優しく、しかも多機能なSolar Roadways。米国だけでなく世界中で需要を掘り起こすかもしれない。