独自の大学キャンパス向けカーシェアリングサービスは、米国内の大学500校以上に導入され、たとえば、1600名規模の学生を擁するカリフォルニア州のポモナ・カレッジでは、Zipcar車両7台が設置されている。
・米国初の大学向けスポンサー型バイクシェアリングサービス
Zipcarは、2016年9月、北米でバイクシェアリングプラットフォームを展開するZagsterと提携し、大学のキャンパスに特化した初の企業スポンサー型バイクシェアリングサービス「Zipbike(ジップバイク)」を発表した。
Zipcarがスポンサーとして資金を拠出し、全米140カ所以上でバイクシェアリングプログラムを運営するZagsterが、専用の自転車貸出スポットを大学に設置。
ユーザーは専用のスマホアプリを介して貸出予約や料金決済を実行する仕組みで、Zipbikeの自転車はもちろん、Zipcarの自動車も割引料金で利用できる。
「Zipbike」は、2017年以降、米国内の大学を対象に順次展開される計画だ。
・自動車と自転車のシェアリングを融合させ、シームレスなモビリティを実現
学生や教職員の多くがマイカーで通う米国の大学では、駐車場の建設に多額の費用を要するのはもちろん、キャンパス周辺でしばしば発生する交通渋滞も課題となっている。
学生にとっても、自動車の所有は費用がかさむため、より安価なモビリティへのニーズは高い。
「Zipbike」は、カーシェアリングとバイクシェアリングとをシームレスに融合させることで、場所や時間帯などに応じたフレキシブルなモビリティを、大学や学生に提供しようとしている点が秀逸といえよう。
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