天気予報から見守りまで、マルチに活躍する本品。現在鋭意開発中のため、その実態はまだまだナゾに包まれている。テッカブルでは、開発元のTeNKYUをいち早くキャッチ。代表取締役の菅 英規(かん ひでき)氏に、詳しい話を聞いた。
・電池交換・設置工事不要の電球型デバイス
Q1:「TeNKYU」開発のきっかけを、お聞かせください。
私が忘れっぽい性格で、傘を忘れて雨に濡れることが多かったからです。マンションのロビーから外に出て、初めて雨が降っていることに気づき、部屋まで戻るのが手間だったというのもあります。
仮に天気予報を見たとしても、玄関を出る頃には傘を忘れて結果、濡れてしまうこともありました。そこで傘を絶対に忘れないシステムを作りたいと、思ったのがきっかけです。それを解決するデバイスを考えたところ、電球型になりました。電池交換と設置工事が不要という、導入しやすい製品です。
Q2:現在、国内外問わず、さまざまなスマート電球が発売されていますが、他社製品との決定的な違いはどこにあるのでしょうか。
他社さまの製品は操作することを前提にした仕様ですが、弊社のものはスマートフォンからアプリをインストールするだけで、機能し続けるのが特徴です。
一度アプリをインストールしてしまえば、スマートフォンすら必要ありません。また、ゲートウェイと呼ばれるものが不要で、直接Wi-Fiネットワークに接続が可能ですので、設置の自由度が高いというメリットもあります。
・アプリで機能を自由に変更
Q3:本品は、日常生活のどのような場面で活用できるのでしょうか。
アプリによって機能を変更できるのですが、一例を申し上げると、玄関に設置して、全自動で天気をお知らせしたり、一人暮らしの高齢者のトイレ等に設置して、安否を確認することが可能です。
その他、民泊用の宿泊施設に設置すれば、宿泊者の入退室を通知しますし、耳の不自由な方のリビングに設置して、スマホの着信や地震速報などを視覚的にお知らせするなど、用途はさまざまです。
Q4:今後の展開について、決まっていることがありましたら、教えてください。
10月前後に、クラウドファンディングを実施予定です。製品と同時にリリース予定のアプリは、全自動で天気を通知します。その他のアプリも、随時リリースしていくつもりです。
前述の天気予報アプリに続き、防犯・見守りアプリもリリースされるとのこと。まずは、クラウドファンディングでの公開を待とう。(取材・文 乾 雅美)
TeNKYU