とくに我が国日本は、世界有数の豪雪国である。冬になると、季節が真逆のオーストラリアやニュージーランドからもスキー客がやって来る。そのため、日本は最先端のウィンタースポーツが根づきやすい国でもある。
そして今年のシーズンから、日本のスキーヤーにも「翼」が生えるかもしれない。
飛行機と同じ原理
フランスのスタートアップが開発した『Wingjump』は、その商品名の通りゲレンデの上空で舞うための翼である。
その構造は、飛行機の翼とまったく同じだ。つまり上面の空気は緩やかなカーブを描くように、下面の空気は直線を切るような断面になっている。こうすることで上方向への揚力が働くのだ。
Wingjumpを装着したスキーヤーは、一時的とはいえ空中を滑空することができる。プロにしかできないジャンプアクションも、容易にこなせるようになる。
Indiegogoで特価販売中
このWingjumpはすでに去年、地元フランスのメディアに紹介されていた。その段階を踏んだ上での「世界デビュー」として、クラウドファンディングサイト『Indiegogo』に登場したのだ。
期限残り33日の時点で、調達額は73%。目標達成がすぐ先に見えている。
Wingjumpは3種類のバリエーションがある。最も安価の『ACTIV’』は、184ユーロ(約2万1000円)。だがIndiegogoの出展ページ内に、79ユーロ(約9000円)での販売枠もある。当然、これは数量限定だ。
今はまだ「奇妙な発明品」かもしれないが、数年後にはWingjumpがひとつの競技を確立しているかもしれない。
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