そこで、微生物や細菌などの作用で食料廃棄物を発酵させ、堆肥に変えるコンポストが注目され、様々な装置や容器が開発されてきた。
・1週間程度で生ゴミを堆肥に
台湾のスタートアップ企業「BIONICRAFT」は、20ヶ月以上の研究期間を経て、都市部の住居でも快適かつ簡単にコンポストできる「BIOVESSEL」を開発。
7リットル分の土に対して500〜600グラムのミミズが入った専用容器に、家庭から排出された葉野菜やティーバッグなどの生ゴミと水を加え、適度な光を当てると、ミミズと土中の微生物が有機物の分解を促進し、1週間程度で、生ゴミを堆肥に変えることができる。
「BIOVESSEL」は、従来のコンポスト容器などに比べて臭いが少なく、電力も不要。
もちろん、生ゴミから生成された堆肥は、家庭菜園などに利用することができる。
・クラウドファンディング開始2週間で目標額を達成
「BIONICRAFT」では、「BIOVESSEL」の量産化に先立ち、2016年8月31日から10月30日まで、Kickstarter(キックスターター)でクラウドファンディングを実施中。
クラウドファンディング開始から3週間で目標額3万ドル(約303万円)を達成し、さらに調達額を伸ばしている。
「BIOVESSEL」は、2017年2月以降、本格的に出荷される見込みだ。
BIOVESSEL