グループで行動する煩わしさから解放され、自由気ままに食べたり、飲んだりできることから、“ぼっち飯”を好む人もいるが、とりわけ、多感な10代の若者は、独りで食事することで疎外感や孤独感に苛まれたり、「他人から、友達がいないと思われるのではないか」と不安に感じたりしがちだという。
・スマホで“ランチ仲間”を探そう
米カリフォルニア州の高校に通う16歳のナタリー・ハンプトン(Natalie Hampton)さんも、以前通っていた学校で寂しい“ぼっち飯”を経験したひとり。
ナタリーさんは、以前の自分と同じ経験で苦しむ若者を救うべく、一緒に昼食を囲む仲間を探せるスマホアプリ「Sit With Us(シット・ウィズ・アス)」をリリースした。
Facebookまたは電子メールで登録したユーザーは、参加可能なランチグループを探したり、自らがランチグループを主催して他のユーザーに参加を呼びかけることが可能。
仲間が見つかったら、プライベートなチャットプラットフォームで、待ち合わせ場所や時間など、詳細を取り決める流れとなっている。
・たかが“ぼっち飯”、されど“ぼっち飯”
「Sit With Us」を活用することによって、ユーザーは、他人を目を気にしたり、孤独感に悩まされることもなく、安心して昼食をとることができるのはもちろん、新しい仲間や友人に出会えるのも利点。
「Sit With Us」は、“ぼっち飯”という、一見些細だが、実は深刻でデリケートな問題に着目し、その解決ツールを提供することで、より寛大で温かい学校づくりにつなげようとしている点が秀逸だ。
Sit With Us