また、代表的なオンデマンド配車プラットフォームUberの相乗りサービス「uberPOOL」や、データ解析を活用したニューヨークのスマート乗り合いサービス「Via」のように、複数の乗客が相乗りし合うサービスも、近年、欧米の都市部を中心に広がりはじめてきた。
・相乗りする乗客がいれば自動車を無料で利用OK
デンマークのスタートアップ企業「Spiri」は、カーシェアリングと相乗りサービスを組み合わせた新しい都市型モビリティサービスを、2017年に開始する。
「Spiri」の特徴は、既存の相乗りサービスのようにドライバーを雇うのではなく、運転免許証を有する一般ユーザーがドライバーを務める点。
一般ユーザーは、相乗りする乗客を指定場所で乗降させる代わりに「Spiri」の自動車を無料で利用でき、乗客は、公共交通機関の運賃と同等の安価な料金で、この相乗りサービスを利用できる仕組みだ。
自動車の利用予約や相乗りのリクエストは、各ユーザーがモバイルアプリで行い、ドライバーとなる一般ユーザーと、同じ方面に移動する乗客とを、自動的にマッチングさせる流れとなっている。
・カーシェアリングと相乗りサービスのハイブリッド型モビリティ
「Spiri」では、このサービスのための専用電気自動車も開発している。
車両重量は750キログラムと超軽量で、40分でフル充電が可能。また、乗客が乗り降りしやすいよう幅広なドアにしたり、荷物の収納スペースを十分確保するなど、様々な工夫を施している。
電気自動車を活用したカーシェアリングと相乗りサービスのハイブリッド型モビリティモデルとして、今後の動きに注目したい。
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