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Start Up 新規事業が法の壁に阻まれるかも…それでも投資家がお金を出してくれた!極限の精神状態で事業を立ち上げたSCOUTERの中嶋汰朗氏を直撃

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新規事業が法の壁に阻まれるかも…それでも投資家がお金を出してくれた!極限の精神状態で事業を立ち上げたSCOUTERの中嶋汰朗氏を直撃

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事業を始めようとしたとき、ある程度のお金が必要になるのは当然の話。ただ、資金を調達しても、もしそれが事業化できないものだったら…そんな状況の中、日本で前例のない事業「SCOUTER」を法律の解釈を変え立ち上げたのが 株式会社SCOUTERの中嶋 汰朗氏だ。

SCOUTERは審査をクリアしたユーザーが友人や知人の転職を支援することで、転職決定時に年収の5%を報酬として受け取ることができる新しい転職サービス。開始から半年ほどで既に500名の知人に職を紹介する登録者(スカウター)がいる。

Techableでは代表の中嶋 汰朗氏氏にインタビューを敢行、当時の苦労話を聞いてみた。

千本倖生さんとの出会いが人生を変える


photo3Q1:中嶋さんは学生時代本気でバンドをやっていたと聞きます。なぜ起業家を目指されたのですか?
はい、私が在学していた青山学院大学の起業家育成の講座があり、なんとなく興味をもち参加しましたその講座の講師がイー・アクセスを立ち上げた千本倖生さん、リブセンスの村上さん、ライフネット生命の岩瀬さんといった経営者の方々が語る、スタートアップというダイナミックで生々しい世界に魅せられ、1日で起業を決意したという経緯があります。当時背中まであった髪を後戻りできないように断髪したのは、僕なりの決意表明でした。

学生時代に起業、その事業を畳んで新事業を立ち上げ


Q2:その後学生向けのリクルーティングサービスを立ち上げましたが、なぜ新たにSCOUTERを立ち上げたのでしょうか?
はい、以前は約100社の採用支援と年間500名の就職支援を行っていましたが、より事業を大きくし多くの人に使ってもらえるサービスにするため、SCOUTERを立ち上げました。

学生時代就活をする際「お前って○○業界向いてそうだよね」という話をしたりすると思うんですが、自分だからこそ適正がわかることがある一方、知人だからこそ客観的に人のことがわかるということはあると思うんですよ。SCOUTERは転職エージェントではなく身近な知人がスカウターとなって仕事の紹介を行い、紹介者がある程度その人のことを分かっているので、通常の転職エージェントと違った提案ができます。

事業化できるかわからない…困難を乗り越え起業


photo4Q3:資金調達を行ったものの、多くの苦難が待ち受けていたと聞きます。その内容をお聞かせ下さい。
海外では似たようなサービスがあるものの、知人が就職先を紹介するというサービスは日本では前例がなかったため、厚生労働省や弁護士さんと相談に相談を重ねて、厚生労働省 労働局 需給調整課の確認を頂き、様々な問題をクリアにした上でサービスをリリースしました。

知人が紹介を行うことで、通常の転職サービスとは違う企業文化と親和性の高い紹介ができるので、成功を確信していました。また、前例がないサービスだからこそライバルがいないのでやるべきだという考えもありましたね。

今回既存サービスを畳み、様々な問題がクリアになるサービスリリース前の段階で投資家の方にお金を出していただきました。最悪、サービスがリリースできないないという可能性もあったのですが、そういったことは考えても仕方がないので当時は考えなかったですね。通常、事業が確実に行えることをわかった上で投資家がお金を出してくれるものかと思うんですが、確認を取れていない状態で資金を出してくれた投資家には本当に感謝しています。今となっては笑い話ですが、認可が通るまでは胃が痛い日々を過ごし、数キロ痩せましたね(笑)

アメーバ的にサービスが広がる!プチ炎上を経験


Q4:サービスリリース後の反響を教えて下さい
まず良かった点ですが、サービス開始後から好評をいただき、予想以上に多くの方に使っていただいています。転職が多いジャンルとしてはIT、広告、不動産、金融などです。このサービスの優れた点はスカウターが場所を選ばず仕事をできるので、大阪でもスカウターが活動し、関西で転職希望者の入社が決まったという例も出てきました。

サービス自体に「知人を売るのか?」という批判もありましたが、転職は人生における大きな決断なので、知人だからこそ勧めるというケースもある一方、知人だからこそ転職を引き留めるということも多いようです。スカウターが転職希望者の知人と会う際、無理に転職をすすめているということはないようですね。やはり転職は簡単な決断ではありませんから。

既存の転職サイトとはまた違ったアプローチを行うSCOUTERの今後に期待したい。

(取材・文 テッペートダ

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