海外で大ヒットしている「Tinder」や「happn」の日本版と言えるのがこの「CROSS ME」だ。
このアプリを開発したのが、サイバーエージェントグループの株式会社プレイモーション。新たな出会いのスタイルを提供する「CROSS ME」について同社代表の平松繁和氏にお話を伺ってみた。
・ドキドキする新たなユーザー体験を提供
Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけから、お聞かせください。
Facebookで連携したマッチンクアプリの台頭により、そういったものに対しての警戒心が払拭されつつあり、利用者が増加の一途を辿っている中で、もっとドキドキする面白いユーザー体験を生み出すことを目指し、このアプリを開発しました。
・すれ違いを楽しみつつ、プライバシーを保護
Q2:位置情報系マッチングサービスは「CROSS ME」以外にも国外企業などが先行してサービスを打ち出しています。他サービスにない価値を提供するために意識していることはありますか?
位置情報に関しては今でこそ「ポケモンGO」の影響で敷居は下がりましたが、プライバシーを侵害されるというイメージが根強く、抵抗感があるかと思います。
弊社では位置情報は利用しつつも、現在地や自宅が特定されるレベルでは表示せず、リアリティがありつつ、恐怖感が少ない範囲での表示にとどめたり、どちらかがアプローチしたら「すれ違い表示が更新されなくなる」、マッチングしたら「オンライン状況の表示がされなくなる」、ブロックすると「お互いの端末から全ての表示が消える」、「すれ違わない時間を設定できる」など安心安全機能をしっかり実装しつつ、楽しさを提供できるよう意識しています。
・電池消費の問題も考慮
Q3:開発に当たって最も苦労したところ(現在、苦労されている点)について、教えてください。
すれ違い範囲や、表示ロジックについて、すれ違いすぎても貴重感がなくなりますし、すれ違わないとつまらないということで、演出面と実用面の観点から表示ロジックを決めています。また、高い頻度で位置情報を取得してしまうと電池消費も激しくなってしまうことから、位置情報を取得するタイミングにもこだわっております。
Q4:今後の展開について教えてください。
まず、女性に安心安全にご利用頂くために、指定した位置に近づくと「すれ違い」が発生しなくなる機能を実装するなど、プライバシー機能を更に拡充したいと考えております。その後は「すれ違い」という特性をいかして、「偶然の出会い」の演出を強化する機能など、エンターテイメント要素を強めていきたいと考えております。
通勤や通学、日常生活で偶然の出会いを新たな楽しみとしてできる「CROSS ME」。プライバシー機能も拡充予定であり、今後の動向にも注目だ。
CROSS ME
https://www.youtube.com/watch?v=Wu7HyLR7304