もはやいつどこで、震災に遭うかわからない。9月1日の防災の日には、都内を中心に南海トラス地震を想定した訓練を行うなど、各自治体も非常時の対策を急務としているほどだ。
そこで知っておきたいのが、この「予知するアンテナ」。大地震発生が予測される日の1週間前にお知らせするという、最新鋭の地震予知サービス。電波から地震発生の前兆現象をとらえて、時期・地域・規模を予測する世界初のシステムだ。
・地震予知の権威理論に基づく複合的な予測
「予知するアンテナ」の地震予測は、日本地震予知学会の代表理事で電気通信大学名誉教授、早川正士氏の地震予知理論に基づくもの。
同大学発ベンチャー、早川地震電磁気研究所との共同開発により、地震の前に発生する電磁波を直接受信する方法、身の回りの電波を観測する方法で予知するという。長年、早川教授が研究に用いてきた観測手法を日本に集結させ、複合的な地震予知観測を開始。地震予知の精度向上と、巨大地震の予測実現をめざしている。
これまでにVLF電波を用いた地震予知サービスは存在していたが、さまざまな電波(ULF/ELF/HF/VHF)を加えた複合予測ははじめて。大地震に対して短期予測の可能性があると思われる電波を複数組み合わせることで、1週間という短い期間内でも、精度の高い情報を取得できるようになったそうだ。
・的中率70%の高精度予測
原則として、地震予知情報の配信は有料。料金は、月額500円。ウェブサイトに登録すれば、即利用可能。週2回(火・金曜日)、地震予知がパソコンまたはスマートフォンに配信される。(地震が予測されない場合、配信はなし)。
予知するアンテナ