自転車のシェアリングネットワークを手掛けるスタートアップMobikeが中国で盛り上がっている。
Mobikeは昨年末、中国・上海にて設立され、先ごろ首都北京にも進出を果たした。自転車のレンタル料は1時間あたりわずか0.15ドル(約15円)。加えて、保証金として45ドル(約4500円)が別途必要となる。
利用方法は、スマホのアプリを開いて自転車に取り付けられたQRコードをスキャンするだけ。そうしてスマートロックを解除すれば、タイマーが開始される。創立者兼CEOはUber上海の元ゼネラル・マネージャーWang Xiaofeng氏。同国の自転車交通網の発展に向け、Panda Capitalからはすでに1000万ドル(約10億円)の融資の確約を得たとのこと。
・課題も山積み
しかしながら、このサービスには解決すべき課題も残されている。中国の若者世代に自転車はあまりウケが良くない。加えて、モラルの欠如も悩ましい問題だ。
ウェイボーの公式アカウントで報告されているとおり、わずか一日で100近いMobikeの自転車が、無法者たちによって傷つけられたり、このサービスに不可欠なQRコードが剥がされたりした。
公営の似たようなサービスと異なり、Mobikeは駐輪場を利用しないため、どこにでも自転車を停めることが可能だ。しかしそれは同時に、前のユーザーが、次のユーザーにとって非常に見つけにくい場所に駐輪することもあり得るというリスクを抱えている。
そうした不届きなユーザーには、ポイント制で罰則を科すことも検討しているという。
Former Uber exec gets funding for bike sharing app