中でも、オランダ、フランス、ドイツ、英国、スウェーデンは、電気自動車の利用がすすんでいる地域だ。
・家庭のEV充電スタンドをユーザー間で貸し借りし合うAirbnb型プラットフォーム
欧州の大手自動車メーカー「ルノー(Renault)」は、2016年6月、“Airbnbの電気自動車充電スタンド版”ともいえる、ユニークなオンラインプラットフォーム「Elbnb」をスウェーデンで開設した。
「Elbnb」では、家庭に設置されている充電スタンドをオーナーが登録すると、オンラインマップにその位置がマッピングされ、充電スタンドを借りたいドライバーは、最寄で利用できる充電スタンドを探すことができる仕組み。
オーナーとドライバーの双方が利用料金や利用時間帯などの条件で合意すれば、オーナーの充電スタンドを使って、ドライバーの電気自動車を充電することできる。
開設から2ヶ月あまりで、すでに1,300カ所以上の充電スタンドが登録され、その数はますます増えつつあるという。
・シェアリングエコノミーをEV充電インフラの整備に応用
いわずもがな、電気自動車の利用を推進するにあたって、充電インフラの整備は不可欠だ。
「Elbnb」は、“空き資産をユーザー間で融通し合う”というシェアリングエコノミーのコンセプトを応用することで、電気自動車のための代替的な充電機能を広く構築しようとしている点が秀逸といえるだろう。
Elbnb