毛虫が這って動く動作から着想したロボットというが、パッと見たところ、ただの小さくて透明な小片にしか見えない。
しかし、こんな小さな物体なのに、毛虫のような動きで這うようにして進み、坂を上り、小さな亀裂を乗り越える。しかも、最大で自身の10倍の重さのものを載せて運ぶこともできるというから、小さいのにとてもパワフル。
・光を浴びると縮み、さざ波のような動きを生み出す
光を感知する“液晶エラストマー”素材が使われていて、光にさらされると縮み、それがさざ波のような動きを生み出し、前へと進む推進力を発生させる。
光の状態によって、ロボットに異なるアクションをさせることが可能だという。
・新素材のおかげで、圧倒的な小型化が実現
これまでにもキャタピラタイプのロボットはあったが、電池や制御の構造の関係で、どうしても大きくなってしまう傾向にあった。
「このソフトな新素材をつかうことで、自然界の毛虫と同レベルのサイズを実現できた意義は大きい」と開発チームの1人Piotr Wasylczyk氏は話している。
今後、このロボットがどういった分野や製品に使われていくのか、とても興味深いところだ。
the Faculty of Physics at the University of Warsaw