近距離でも空を飛んで移動できたなら−。こうした思いに応えようと、大手航空機メーカーのエアバス社が“空飛ぶ自動運転タクシー”を開発中だ。2017年にもプロトタイプを飛ばすという。
・乗り合いバスの感覚で
エアバス社は現在、シリコンバレー拠点の開発チームが中心となってこの空飛ぶタクシーに取り組んでいる。コードネームは「Vahana」。
開発チームのリーダー、Rodin Lyasoff氏は、2017年までにVahanaを飛ばすことは可能、との見方を示している。
そしてゆくゆくは、乗り合いタクシーのような感覚で都市部の通勤などに活用されることをイメージしているようだ。
・課題は障害物回避
Lyasoff氏によると、現在直面している課題は障害物を回避するシステムの構築。これは、自動車メーカーなどが開発中の無人自動走行技術と共通する課題と言える。
ここをクリアすれば、実用化へ向けたテスト飛行が見えてきそうだ。
エアバス社のイメージとしては、利用したい人はスマホで予約し、乗り場へ行き搭乗する。相乗りにすることでリーズナブルな価格で提供できると踏んでいる。
SFの産物、空飛ぶタクシーが現実に交通手段の一つになる日はそう遠くないのかもしれない。
Airbus