このような環境のもと、米ニューヨークの「PareUp」、仏パリの「OptiMiam」、加トロントの「FlashFood」など、消費期限の迫った食品や飲料などを値引き販売するためのサービスが、世界各地に広がってきた。
・余剰食料の割引販売とオンライン寄付が融合したプラットフォーム
2015年にデンマークで創設され、2016年8月、いよいよロンドンに進出する「Too Good To Go」も、その有力なサービスのひとつだ。
「Too Good To Go」では、まず、レストランやカフェなどの飲食店が、余った食材やフードメニューなど、値引き販売したい商品を投稿。
一般ユーザーは、郵便番号を入力するか、スマートフォンの位置情報を使って、現在地もしくは希望エリア周辺の値引き情報を検索し、オンライン決済で注文した後、指定時間に、店頭で商品を引き取る流れとなっている。
一般ユーザーにとっては、2ポンド(約260円)から3.80ポンド(約494円)で設定される価格の割安感が、大きな魅力だ。
また、「Too Good To Go」は、オンライン寄付プラットフォームとしての機能を備えているのも特徴。
余剰食料を有効活用し、食料を必要としている人たちをサポートするための資金として、一般ユーザーから寄付を募り、これまでに、1160食以上の余剰食料を生活困窮者たちに届けてきた。
・英国を中心に、欧州各国で展開中
「Too Good To Go」は、ウェブサイトのほか、iOSアプリおよびAndroidアプリでリリース。
英国では、ロンドンのほか、ブライトン、マンチェスターなど、合わせて5都市で展開され、今後、英国全土に対象エリアを拡大していく方針だ。
Too Good To Go