2016年2月には、103カ国語に対応し、オンライン人口の99%を網羅するまでに進化してきた。
しかしながら、英語を母国語としない人が英文で執筆する場合、「Google翻訳」をはじめとする自動翻訳サービスや校正ソフトウェアは、まだ十分な精度を有していないのが現状だ。
・信頼性の高いデータベースを参照する、英文検索エンジン
米マサチューセッツ工科大学の客員研究員であったイタリア出身のアントニオ・ロトロ(Antonio Rotolo)氏は、イタリアの大手電気通信事業者「テレコム・イタリア」の助成を受け、言語検索エンジン「Ludwig」を開発した。
「Ludwig」は、検索ボックスに英文もしくはその一部を入力すると、独自の検索アルゴリズムによって、検索フレーズの文脈に合致した文例を表示する仕組み。
参照するデータベースには、英国放送協会(BBC)や米紙「ニューヨーク・タイムズ」、英紙「ガーディアン」、科学専門誌など、信頼性の担保されたコンテンツのみが採用されている。
ユーザーは、正確な英文と自身の英文を比較することで、誤りを修正したり、より適切な語句に改善したり、異なる表現テクニックを学ぶことができる。
・開設5ヶ月で168カ国が利用
2016年2月にベータ版として開設されて以来、5ヶ月間で、世界168カ国から7万5000人が利用した。
今後は、モバイルアプリや追加機能を実装したプレミアムサービスの開発にも着手する方針だ。
Ludwig