そして、ドローンを建設の分野に応用したのが、「TraceAir(トレース・エア)」だ。
・ドローンで建設現場を可視化
米シリコンバレーで2015年に創設された「TraceAir」は、ドローンによる空撮画像のデータ分析によって、建設現場を可視化するクラウド型のソリューションである。
「TraceAir」では、ドローンが自動で空中から建設現場を撮影し、クラウド上に画像データを保存。
ユーザーは、デジタルマップ化されたインターフェイスで、建設現場の空撮画像と設計図とを比較し、進捗状況を確認したり、ミスやエラーを発見することができる。
これまでに、ロシアの不動産開発業者の「Radius Group」や建設会社「Morton」などの建設プロジェクトで、「TraceAir」のソリューションが導入されているそうだ。
・建設現場のミスやエラーの早期発見につなげる
建設の過程でミスやエラーが発生すると、その修正に時間と費用を要するため、工期に遅れが生じたり、建設費が膨らむおそれがある。
また、これら誤りの早期発見は、事故や災害を未然に防ぐためにも不可欠だろう。
「TraceAir」は、ドローンの活用が建設プロジェクトのマネジメントに有効であることを示す事例としても、今後、注目を集めそうだ。
TraceAir