今回紹介する「ALCHEMA」は誰でも気軽に“自家製サイダー”がつくれる家庭用醸造器だ。醸造器本体と専用のアプリが連動して動作する。
フレッシュな果物をつかって、好きなフレーバーのサイダーを醸造でき、しかもサイダーだけでなく、ワインなどのアルコールを醸造することまでできるという。砂糖をアルコールへと分解する“自然発酵”のプロセスを経て、ドリンクが仕上がる。
・簡単3ステップの手順
つくり方の手順はこうだ。
まず、アプリからドリンクのレシピを探してチョイスする。オンラインレシピのデータベースには、必要な材料、果物、砂糖、水の分量などが記載されている。
次に、アプリの指示に従って、規定量の必要な材料を用意。本体部分には計量器が内蔵されているので、材料の重さを量りながら本体へ投入できる。
最後に、レシピに適合する酵母を加える。酵母は「ALCHEMA」のサイトで買ってもよいし、近所のスーパーなどで入手してもよい。
・出来上がるとスマホにお知らせ
あとは放置して待つだけ。醸造が終わると、ユーザーのスマートフォンにアラートを送ってお知らせしてくれる。
果物やドリンクの種類にもよるが、サイダーなら1~2週間、はつみつ酒なら1週間以下、ワインならワイン用ブドウを使い、最低16週間を要する。
自然発酵にはどうしても時間は必要だが、材料を入れて放置しておくだけという手軽さだ。
・医療レベルのLEDのUVライトで除菌
自家製発酵をしようと思ったときに、よくある失敗の1つが、汚染を引き起こし、味が悪くなること。「ALCHEMA」には医療レベルのUV-C LEDライトが搭載されていて、発酵プロセスに入る前に、本体コンテナを除菌する。
気圧センサーやガス放出バルブを用いて、良好な発酵状態を保ちながら、発酵プロセスを常にモニター。アプリを通じてチェックできる。
おかげで不用意に本体のフタを開けずに済み、汚染を防止することにもつながる。
・Kickstarterで出資募集中
ホームパーティにもピッタリな「ALCHEMA」は、シュワシュワドリンク好きなら試してみたいところ。
現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで9月9日まで出資を募集していて、目標金額8万ドル(約800万円)の2倍超となる18万ドル(約1800万円)以上の資金を集める人気ぶりだ。
ただし、日本では公的機関から許可を得ずにアルコール醸造することは禁止されているのでご注意を。
ALCHEMA