今は、スマートフォンにタブレット、ノートパソコンなど、いろいろなモバイルデバイスにまたがって、用途に応じて使い分ける人も多い。そんなユーザーにとって助かるのが、「Open Garden」のようなアプリだ。「Open Garden」は、モバイルデバイスのインターネット接続を共有化させるアプリで、このほどAndroid、iOS、Windowsに対応した2.0バージョンを新しくリリースした。

このアプリは、「Open Garden」がインストールされているデバイス同士を無線P2Pテクノロジーで連携し、独自のネットワーク「mesh」を構築するというもの。そして、もっとも適したコネクションを自動的に検知して選択してくれるため、より速く、安定したネットワーク環境を提供してくれる。これには、各デバイスを環境設定したり、調節を施す必要もないので、気兼ねなく「Open Garden」のシステムを利用することができる。

さらに、この新バージョンのすばらしい点は、「Open Garden」を搭載しているデバイス同士のインターネット接続を共有させることだ。たとえば、あるユーザーが「Open Garden」を導入しているスマートフォンでオンライン接続して「mesh」のネットワークを形成している場合、別のユーザーは自分の端末から直接インターネットに接続していなくても、Wi-Fi経由でその接続に便乗してインターネットを利用することができるのだ。この機能のおかげで、各端末ごとに3Gや4Gを利用してインターネット接続する必要はなく、より安定した回線を利用できる上、万が一回線から落とされた場合には、新たな回線を探し出して自動接続する。自分の周辺のネット接続状況がよくないときでも、「mesh」のネットワークを駆使して、より安定した接続を見つけ出す機能が働き、デバイス同士が結びついた鎖の輪をさかのぼっていくようにして、インターネットへの接続を実現してくれるのだ。

都市部から離れた場所など、電波状況が悪いときでも、インターネットの接続を可能にしてくれるかもしれないこの画期的なプラットフォーム。ぜひ日本でも導入されてほしいものだ。

Open Garden