“歩きスマホ”は、視野が狭くなり、周囲の状況を感知しづらくなるため、他の歩行者と接触するトラブルや交通事故を引き起こすケースも少なくない。
・交差点に近づくとカラフルな目玉がスマホ画面に出現
米ニューヨークを拠点に活動するデザイナーのEkene Ijeoma氏は、ニューヨーク市を対象に、オープンデータとGPSを組み合わせた“歩きスマホ”への警告アプリ「Look Up」を開発した。
このアプリでは、ニューヨーク市の交通事故抑止プログラム「Vision Zero」で提供されているオープンデータを活用し、交通事故の発生頻度によって市内のすべての交差点を評価。
ユーザーが交差点に近づくと、GPSがこれを感知し、スマートフォンの画面にカラフルな目玉のアニメーションが表示されたり、バイブレーターが振動したりすることで、ユーザーに、スマートフォンの画面から目を離し、周囲に注意を払うよう促す仕組みだ。
・事故やトラブルを未然に防ぎ、人々が互いに関心を寄せあうコミュニティに
「Look Up」は、交差点を横断する前に注意を喚起することで、“歩きスマホ”による不用意な事故やトラブルを未然に防ぐことができると期待されている。
また、スマートフォンの画面に表示されるデジタルな情報を追うことに終始するのではなく、リアルな空間にもっと目を向け、自分のすぐそばにいる人々に関心を寄せるきっかけとしても、秀逸なツールといえよう。
Look Up