しかし、便利な反面、カードに入っている情報を意図せず読み取られるリスクを伴う。そうした不正アクセスをブロックするカード「Vaultcard」が、クラウドファンディングサイトKickstarterに登場した。
・ 離れたところからも盗まれる
まず、非接触型の技術について。RFIDと呼ばれ、ICタグに埋め込まれた情報を電波で読み取るというものだ。クレジットカードだけでなく、パスポートや商品管理タグ、社員証などにも幅広く活用されている。
電波が届く範囲であれば読み取ることができ、クレジットカードの支払いならスピーディーに決済できるというのがメリット。ただし、この「電波」をスキミング用のスキャナーで読み取られる可能性も否定できない。
こうした専用スキャナーでは6メートル離れたところからの読み取りも可能なのだという。なので、カードを使うシーンでなくても財布に入っているクレジットカードの情報がいつの間にか盗まれていた、ということもあり得る。
・大事なカードと一緒に携帯するだけ
Vaultcardはそうした不正読み取りを防ぐ。使い方は、クレジットカードなど大事な情報が入ったものと一緒(4センチ以内)に携帯するだけ。
Vaultcardは、スキャナーから出る電波を感知すると、ジャミングシグナルを出して読み取りをブロックする。
では、お店などでカードを使いたいときはどうするのか?という声も聞こえてきそうだが、Vaultcardと20センチ以上離すとブロック網から外れ、普通に使えるとのこと。
・8月にも発送開始
Vaultcardはほぼクレジットカードサイズ。財布に忍ばせておける薄さなので、心配な人は活用すると良さそうだ。
現在、Kickstarterで17ポンド(約2300円)の出資で入手できる。すでに目標額は達成しているので商品化はほぼ確実。8月3日まで出資を受け付け、すぐに発送が始まる見込みだ。
Vaultcard/Kickstarter
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