ゆったりとした空間に住みたいと、誰もが願うところだろう。しかし、都市部だとそう簡単にはいかない。部屋の面積は家賃にはね返る。
広い部屋に憧れながらもワンルーム住まい、という個人や、デベロッパーに今回紹介したいのが「ORI」。ボタンひとつでベッドを収納してリビングルームに早変わりさせたりすることができるシステム家具だ。
・空間を有効活用
マサチューセッツ工科大学メディアラボのスピンオフ企業「ORI」と、デザイナーYves Behar氏のコラボによるもので、建築・デザインとロボット工学を融合させている。
どんなふうに使うかというと、ボタンひとつでベッドを収納して机を引き出すなど。こうすることで、簡単にベッドルームをオフィスやリビングに変えられる。
ボタンには、家具をどう動かすかをプリセットでき、ボタンのインターフェースはモーションセンサーで灯るようになっている。
・スマートデバイス接続も
限られた空間をより有効に活用できるよう、ORIのユニットは引き出しや棚、ワードローブも備え、基本的に家具類を一つにまとめられる。
スタイリッシュなデザインに加え、他のスマートデバイスを接続させられるという点も現代的だ。
ORIユニット導入の物件は、まずはボストン、ワシントンD.C、シアトルに今夏にも登場する。また、試験プログラムの提携も2017年から受け付ける。
企業名のORIは、紙でさまざまな造形物をつくる折り紙を由来とする。首都圏を中心に小さなつくりの家屋やマンションが多い日本、ORIの需要はかなり見込めるのではないだろうか。
ORI