営業リソースに課題を抱えている企業と、フリーランスまたは副業で営業活動をしたい人材をサイト上でマッチングする、双方にとってメリットのあるサービスだ。
ウェブ制作やシステム開発、ライティングなど、技術・クリエイティブ系のためのサービスという印象が強かったクラウドソーシングの間口を、コミュニケーション職にまで広げたそのチャレンジ精神にまず、拍手を送りたい。それにしてもなぜ、このようなサービスを始めることになったのだろうか。Nitlon、代表取締役社長の満田 聖也(みつた せいや)氏に、早速詳しい話を聞いた。
・副業、フリーランスの営業職として活動できる!
Q1:まずは、サービス提供のきっかけから、お聞かせください。
きっかけは、Nitlon創業者である私が、立ち上げ期のスタートアップ企業で営業統括として参画していたときに、“従来の課題を解決させる新しいサービスの素晴らしさ”と、“顧客に寄り添い、課題解決を提案できる営業職の可能性”に気づいたことです。
この2つから、もっと世の中をよくするために、“営業職が各顧客に最適な商品やサービスを自由に提案し、それが仕事として成り立つ仕組み“が必要だと感じました。そこで、各企業の営業課題と働き方に着目した、サービスの検証と改善を開始したのです。
Q2:「kakutoku」には、従来のクラウドソーシングサービスにはないシステムが組み込まれているそうですが、それについて詳しく教えていただけるでしょうか?
現段階で詳細を公開することはできませんが、各事業に最適な案件づくり、円滑な実働管理までできることに加え、数ある人材サービスの中でもより働き手に寄り添うことにフォーカスしている、と申し上げておきます。(中略)
例えば、個人が企業と契約を結ぶ際、個人は契約内容を判断することが困難なため、企業にとって有利な契約になることが多々あります。しかし、「kakutoku」では予め、SA(※)に有利な契約書をご用意することで、副業やフリーランスとしての活動が、安心してできるようになっています。
・各方面から早くも大反響
Q3:すでにベータ版を公開されていますが、実際の反響はいかがなものでしょうか。
事前登録のリリースと同時に、多方面からたくさんの評価とご支援の声をいただいております。
その中でも、導入企業の営業担当者からの「自分もSAとしても活動したい」という声や、SA登録者からの「勤めている会社でも導入したい」という声は、双方にとってメリットのあるサービスであること、そして自分たちが新しい営業の基盤をつくる当事者であると、再認識できるものです。おかげさまで運営チームとして、大きなやりがいと使命感を感じながら、日々活動しております。
Q4:最後に、今後の展開について教えてください。
「kakutoku」がめざすのは、単なるマッチングサービスではなく、世界中の事業に、“知”や“人”などのあらゆる最適なリソースが集まる場所を作ること。さらに、働く人々それぞれが価値あるワークライフを実現できるよう、“持続可能なジョブコントロール機関”となることです。
まずは、営業といえば「kakutoku」と連想してもらえるよう、営業のインフラとしてのポジションを獲りながら、新しいワークスタイルの時代へと、(サービスを)少しずつシフトさせていくつもりです。
※セールスエージェントの略称。「kakutoku」規定の審査を通過した営業のプロ(営業職従事者)を指す。
営業特化型クラウドソーシング kakutoku