また、日本の家庭で一日に消費される人口一人あたりの水の量は平均314リットル。平均428リットルを消費する北米に比べると少ないものの、280リットルの欧州に比べ、12%多くの水を消費している。
・水栓に取り付け、水の消費量を可視化
イスラエルのエルサレムを拠点とするスタートアップ企業「BwareIT」は、水の消費量を可視化する計測デバイス「BrighTap(ブライタップ)」の開発をすすめている。
「BrighTap」は、キッチン用水栓やシャワー、ホースなどに装着し、消費している水の量や温度、コストなどを自動的に計測。
計測データは、本体のディスプレイにリアルタイムで表示されるほか、WiFiを通じてクラウド上のデータプラットフォームに収集され、スマートフォンやウェブサイトで閲覧することが可能だ。
これまでの実証実験を通じ、「BrighTap」の導入によって、水の使用量が20%削減され、水道料金を25%下げられることが明らかになっている。
・水の消費量の可視化こそ、節水への第一歩
国土交通省関東地方整備局によると、日本でも、現在、利根川中上流域で降水量が少ない状況が続いているため、首都圏の水不足が懸念されており、東京都水道局などでは、住民に対して節水を呼びかけている。
「BrighTap」は、水の消費量をデータで可視化することにより、ユーザーに節水への意識付けをし、従来の習慣を見直すきっかけを与えることで、貴重な水資源の効率的な利用を促している点が秀逸といえるだろう。
BwareIT