ロンドン拠点のスタートアップ「Starship Technologies」は、今月にもヨーロッパ5都市でロボットによる宅配の試験運用を開始する。実際に食品や雑貨、小包などを配達するというもので、2017年の正式展開を目指す。
・英、独、スイスの5都市で
Skypeの共同設立者2人が立ち上げたことでも注目されるStarship社。過去9カ月間、ヨーロッパ12都市で宅配ロボットのテスト走行を実施した。
テスト走行は5000マイルにも及び、事故はゼロ。極めて順調に行き、今回、試験運用する運びとなった。
まずはドイツのスーパーマーッケットチェーンMetro Groupなど4社と提携してイギリス、ドイツ、スイスの5都市で実際の配達に使用し、ほどなく米国にも広げる。
この運用試験は6〜8カ月ほど行い、目下、2017年からの正式展開を計画しているとのこと。
・配達コストを大幅削減
使用するロボットは各種センサーやカメラ、マイクなどを備え、6輪で自動走行する。ロボットの動向は常にコントロールセンターで人が監視しているものの、配達そのものは完全にロボット任せとなる。
なので、実際にこのロボットが導入されれば、企業にとっては配達にかかるコストの大幅削減という大きなメリットが見込まれる。
また、コストだけでなく、人口減少が深刻化する社会では不足する労働力を補えるという点でも期待が大きい。
ロボットがあちこちの歩道を走るのが当たり前の光景となる日はそう遠くなさそうだ。
Starship Technologies
https://youtu.be/MEWfsVPqKi4