米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)では、後退事故により、米国で年平均210人が死亡し、1万5000人が負傷していると推定。
この状況を改善するべく、2018年5月以降に製造される1万ポンド(4536キロ)以上の車両を対象に、後方確認のための“バックカメラ”の搭載を義務づけている。
・ナンバープレートに簡単に装着できるハイテクなバックカメラ
アップル出身のエンジニアらが創設したスタートアップ企業「Pearl Automation(パール・オートメーション)」は、2016年6月、ナンバープレート装着型のバックカメラ「RearVision(レア・ビジョン)」を発表した。
「RearVision」は、広角の高解像度カメラ2台と、運転席の近くにあるOBDポートに差し込むアダプター、カメラが撮影する後方の映像をスマートフォンの画面に表示するスマホアプリで構成されている。
一般的な工具があれば、新旧問わず自動車のナンバープレートに数分で装着できるカメラは、付属のソーラーパネルで発電したエネルギーを動力とし、夜間でもクリアな視界を確保。
また、アダプターは、カメラとスマートフォンを連携させる役割を担うほか、障害物を検知したり、警告を発したりする機能を備えている。
・米国で先行発売をスタート
「Pearl Automation」では、2016年6月21日から、米国ユーザーのみを対象に、1台499.99ドル(約5万348円)で「RearVision」の予約販売を開始した。
商品は、2016年9月以降、出荷される見通しだという。
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